働くということ③
皆さまこんにちは。
ご紹介しております、講談社より発売されている
『働くということ』より
私が気になった言葉、一文を
本日は第四話~第六話までご紹介します。
◇第四話 個人を取り込む企業の時間
主人公(社会人)と同僚の先輩(社会人)
とお酒の席でのやりとり
〇主人公 僕は我が身を会社に売って
しまったんだなぁと、しみじみ感じたんです。
精勤手当がフイになった時のモヤモヤした気持ちも
結局はその哀しさだったんですよ…
お金の事は二の次だったんです…
▲先輩 俺は本なんかあまり読まないけどな…
お前の書く小説がつまらねえだろうって事はわかるよ
だってそうだろうが 会社から給料貰ってるんだから
遅刻すりゃ手当は減るし、そんな当たり前の事を
グダグダ言っているヤツの小説なんて…
俺が働いているのは1円でも多く稼いで家族を
養う為だ。お前さんが働くのは金の為じゃないって
言うのならそれでいいさ だがそれじゃ何の為だ?
〇主人公 それは… それを見つける為に僕は
働いてるんです…
▲先輩 だったら文句を言わずにドップリ浸かって
みろよ! 腰掛け気分で勤めてちゃ小説だって
何だって、うまくいきっこねえぞ
会社に勤めるって事は、自分の時間を差し出す事
なんだ! 全てはそこから始まるんだ。
◇第五話 企業の中で何かを学びとるには
主人公(会計課より調査室へ転属)
色々な事を学び自分自身想う事
〇主人公 経験の蓄積といっても、それは誠に
無駄が多く遅々として進まない… 企業の中で何かを
学びとるには、学校などとは比較にならぬほどの
年限を費やさねばならない… こいつは
一朝一夕じゃすまないぞ…
◇第六話 自分の本当の仕事をみつけるには
主人公(就職して3年会社勤めも慣れた)
工場より本社勤務へ 本社にて再度ミスをして、
以前ミスして叱られた先輩との電話の会話にて
▲(先輩)どうした?
〇主人公 浅井さん… いつだったか…
叱って頂いてありがとうございました
今ようやくわかりました…
▲(先輩)おめでとう…
君は自分の仕事に出会ったんだな…
〇主人公 自分の名前を記されたレポートが
印刷される事で何かが変わるのを僕は感じた
その中のミスを指摘されたとき僕はこれまで
職場で経験した事のない痛みと恥を覚えた
与えられたものとはいえ、いつの間にか
それが自分の仕事になっていたのだ…
僕はようやく仕事が自分の中に入り込んで
くるのを感じるようになった
いわば労働の門に辿り着き、
仕事の扉を叩いたのだ。
いかかでしたでしょうか?
学生、新入社員、中堅、ベテランの皆様にも
何かを感じて頂ければとてもうれしいです。
※明日は第7話~9話までをご紹介します。
ではまた。