40代うつ病課長の憂鬱な…日々

憂鬱な(だけじゃない)日々を書いていこうかなと…

働くということ⑤最終話✨

皆さまこんにちは。

ご紹介しております、講談社より発売されている

『働くという事』より

私が気になった言葉、一文を

ついに第10話最終話をご紹介します。

 

◇第十話 働くということ

 

 主人公(社会人)就職して15年目

 

〇主人公 僕は会社に勤めながら小説を書き続けた

 雑誌に載った作品を集めて本を出版する話も出始め…

 文筆生活の見通しが何とか立ちそうに思えた…

 勤めを続けながら小説を書き続けるのには

 限界がある 執筆の為の時間と体力を工面するのも

 一苦労だ… 辞めるべきか… だけど…

 文筆生活にはなんの保障もない…

 会社に勤めていれば安定しているし、

 福利厚生も充実している う~ん…

 

 同級生で会社勤めと文筆活動を

 両立させている同級生との会話にて

 

〇主人公 辞めた方がいいって?

▲同級生 遠からずあなたは、自分が勤めている

 会社と対決せざるを得なくなると思うの…

〇主人公 ど…どうしてそう思うんだい?

▲同級生 あなたの小説に出てくる人がそうだから

 自分の仕事は何がどうなろうと納得できる形に仕上げたい

 あるいはそんなふうに働ける場を求めてやまない…

 必ずといっていい程、働く事の本質を追い求める

 人が出てくるもの でも… そういう人は

 会社で疎んじられることの方が多いと思う

〇主人公 それでも僕はかまわないよ

 考えてみれば今までそうやってきた

▲同級生 両方は無理よ! 会社の中で働く事の本質を

 追い求め、続ける事 そして精魂を傾け小説を

 書くこと…両方できる?

〇主人公 僕は会社の中であちこちで頭をぶつけたり

 立往生したりして15年間を過ごしてきた…

 その間に1滴ずつ滲みだす水を、

 僕は蓄えてきたように思う…

 それを使う時がきたのかもしれない…

 書くことに専念する時が

 

 少し話は進み…

 

▲同級生 頑張ってね

 

〇主人公 こうして僕は会社を辞めた…

 小説を書くことが僕の職業となり、

 執筆が僕の労働となった 僕の職業 僕の労働の中で

 僕は自由を手に入れた 小説をより良いものにする

 為に、僕は全力で言葉を選び文章を磨いた…

 旋盤工が手先に全身全霊を込めて

 材料を削るように僕は改めて感じた 

 労働の本質は自己表現への欲求だと

 こうした日々、こうした年月を重ねるうちに

 会社にいた時には見えなかったものが

 見えてきたような気がする…

 それは… 人間の自由は不自由を避けた所に生じる

 のではなく 不自由の真っ只中をくぐりぬけ、その

 向こう側に突き抜けた時、はじめて手にする事が

 できるという事 そうだとすれば自由を掴む

 可能性があるのは、目覚まし時計に叩き起こされ

 朝食をとりながらネクタイを締め、満員電車に

 詰め込まれて職場に出勤する人々に他ならない

 彼らには不自由の塊である労働を通じて、

 自己を表現し、自己実現

 はかる機会があるのだから…

 人間の成長にとって不可欠の要件、それは労働に

 出会うことであり、労働の中で自己を確かめようと

 することだ あなたたちには、それが可能なのだ

 どうか 健闘を…。

 『働くということ』終わり

 

いかがでしたでしょうか?

学生、新入社員、中堅、ベテランの皆様にも

何かを感じて頂ければとてもうれしいです。

 

私もこのような状況で言える立場ではありませんが

改めてこの本を通じて、労働(仕事)が

人間の成長に不可欠であるという点、

労働を通じて、自己表現、自己実現ができる

という事に改めて感銘を受けました。

 

皆さまにとって、この働くという事(仕事)

が自己表現・自己実現の場になっている

事を、切に願っております。

 

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 ※上記、本屋さんでもなかったので、

 私はAmazonで購入致しました。

 ではまた。

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